日帰りで可能な手術

  • HOME>
  • 日帰りで可能な手術

日帰りで受けられる手術

内痔核(いぼ痔)

痔核硬化療法
痔核硬化療法

切除せずに注射で内痔核(いぼ痔)を治す方法です。
内痔核の状態によっても異なりますが、入院せずに外来で治療することが可能です。

当院では「パオスクレー」と「ジオン」の2種類の注射を使い分けています。

パオスクレー

アーモンドオイルの中に5%の割合でフェノールが含まれている注射液で、第Ⅰ~Ⅱ度の内痔核が適応となります。
第Ⅲ度(排便時に内痔核が脱出し、押し込まないと戻らない)の内痔核でも、内痔核の大きさが比較的小さい場合には効果が期待できます。
これを注射することで内痔核を硬化させて小さくします。

パオスクレーは昔から長く使用されている注射液で、痔核硬化療法で使用されるもう1つの注射液「ジオン」が発売されてから16年程度であるのに対して、パオスクレーはもう43年が経ちます。
こうして時間の洗礼を受けてもまだなお残っているということからも、その有効性・安全性がいかに確立されたものであるかがおわかりいただけるかと思います。

ジオン

硫酸アルミニウムカリウム(明礬)の水溶液の中にタンニン酸が含まれている注射液で、当院では基本的に第Ⅲ度の内痔核に対して使用しています。
治療にともなう痛みがほとんどなく、大きな傷も作りません。
また、すべてではありませんが特定の内痔核に対して高い効果が期待でき、手術と同様の効果が得られることもあります。
1つの内痔核に対して四段階に分けて4箇所注射し、内痔核を硬化させて小さくします。

もう1つの注射液であるパオスクレーとの違いは、パオスクレーが特に出血を抑えるのに有効であるのに対して、ジオンは脱出する内痔核の治療で高い有効性を発揮します。

輪ゴム結紮法

内痔核の根元に輪ゴムを掛けて、血液の流れを絶って壊死・脱落させる方法です。
麻酔なしで処置することが可能ですので、基本的に入院の必要はなく外来での治療となります(ただし内痔核の大きさによっては入院による手術が必要になるケースがあります)。

すべての内痔核に有効な治療方法ではなく、「輪ゴムに収まる程度の大きさの内痔核」また「脱出をともなう内痔核」が適応となります。

外痔核

外痔核

内痔核と違って、外痔核の多くは手術しなくても自然に消えてなくなります。
そのため、基本的には坐薬による消炎鎮痛剤の使用や、鎮痛成分が含まれた軟膏などの外用薬で症状の改善をはかります。
ただし、強く痛みが現れている場合や、血栓(血豆)が大きくなっているような場合には、手術にてそれを摘出することがあります。
この際、入院は必要なく外来で治療可能です。